曉「いい…だろうか。」
棗「いいだろ、曉。俺らが守りゃいいんだよ。」




良かったな。アルティナ
アルティナの肩を抱き寄せると黒髪がサラサラと揺れた。


バンパイアでもここまでの美女はなかなかいないだろう。




ま…今は青い顔をしているがな…。

仕方ないか…。



牙で人差し指を切り、血を出した。

ムワンと漂う血の匂い。
流れた一滴が、…アルティナの 唇に触れた。

テ「っ!!」



パシン!!




曉「!」
和「ティナ?!」

…平手打ち…か。



棗「なにしやがる!千秋に謝れ」



テ「な…なにすんの…。」

どうやらアルティナには棗の声が聞こえないらしい。




…それくらい今こちらに意識を集中させてるって事か…。


我がを打った手をフルフル震わせて、銀色に変色した瞳で睨む。