⚪和⚫



僕は良く可愛いと言われるが、可愛くない。
性格がね。



まだ、大助の方が可愛いだろう。



お気に入りのピンクのパーカー…大切なパーカーなのだ。


大助は勿論、僕も女嫌いだから溜まり場は女連れ込み禁止になっている。




棗「ふぁー…あちぃ」


今、あのティナって子が屋上に来るようになって数日がたった。



ミーンミンミンミン
夏真っ只中だ。



曉「ジャンケンするぞ」
千「また?」


チアチャンが呆れながら手を出す。

毎回恒例のあれだ。

「「「ジャンケン…ポン!」」」



パシり選びだ。



和「げぇっ…」
一発で負けるなんて…ついてねぇ…。

曉「コーヒー」
棗「コーラ」
大「ラムネ」
千「おー〇お茶」

和「はいはい…。行ってきますよーだ。」




自動販売機は学校の中…体育館の近くにある。


僕は急いだ。…こんな暑いんだし~。



ミーンミンミンミン



自動販売機にチャリせんを入れる。


コーヒー…コーラ…オレンジ(僕)…おー〇お茶…ラムネ…。