カランカラン
明久と別れを告げた李羽はカフェの中を一人歩いていた。
禁煙席 奥から二番目…。
あ…いた。
李「や」
「え…?…えぇ?!」
「ママだぁれ?このイケメン」
幼女をのせた黒髪の女性の隣に座り、前の男を見る。
男「僕の妻に触らないで」
李「は?…李羽だよ」
「りぅたんなの??私だよ!若菜だよ!」
李「知ってる。ひさしぶり」
黒髪の女性…もとい李羽のお姉さんは口をパクパクしていた。
男「李羽さんなの?」
姉「え…うそぉ!私のかわいいりうーは?!あぁ…あいつね!秀のせいね!死んでもなお私の李羽にとりついてるんだわ!」
この女、李羽のお姉さん
魁斗より二個上の長女だ。
名前は蓬<よもぎ>
男「まぁまぁ」
この男、気の弱いメガネの蓬のダーリン
聖二<せいじ>