奏「ちぇっ!」
わざとらしい舌打ちと共に《奏太さん》は座った。




李「…」
なぁ…秀…お前の弟は不良になっちまったぞ。




フワッと秀の…いや、零の香りがした。




真横の金髪が目に入った。
李「…ゼロ…さん。藍色髪やめたのか…?」





零「…なぜ知ってんの…。てか零で良い」

あ…これは墓穴を掘ってしまった。
李「あ…りゅうほに聞いた」



とんだ嘘をでっち上げてしまった。
………。




奏「えー…じゃぁ俺も奏太って呼んで!」
李「…じゃぁ教室戻る」



奏「む…無視?!一番されたくない!」

俺は零の手を引き剥がし、出口までいき…距離を取った。

奏「バイバーイ李羽ちゃん!」
李「では…さようなら。零…奏太…」