恵はいらだっていた。
この女がグチグチうるさいからだ。

「むしすんなぁ!!」
恵「え…っ!!!」



一瞬、自分を叩く女が頭のなかをよぎった。

恵「いゃっ!」
パシン!!!

乾いた音がする…。
「え…嘘…っすみません李羽様っ!」
恵(え…李羽…)

恵が前を見ると、李羽がいてた。

李「痛い…」
恵「え…ちょっ李羽?!見せて!」




恵は李羽の顔を見た。
李羽の左頬に手形がついてる。
恵「…」




李「てか…なにしてんの」
「あ…いや…違います!」
李「何が」

慌てふためく女たちは…李羽の鋭い目つきに…泣いた。





「李羽様が…こんな女と遊ぶからいけないんです!」
「あたいらはずっと李羽様を見てた!」




「何で…こんな女と友達になってるんだよぉ」
「あたいら見てもた!viceのメンバーといて、李羽様に腕を絡めている雌豚が!」

友達…。そう、この女たちは恵が李羽の彼女だって、信じていなかった。

李(…)