夢を見た。

悲しい夢を…。

零「李羽!逃げろ!ぐぁっ!」
目の前の零は俺を庇って刺された。
奏「は…や……くにげ…」




奏太は床にへばりつき、言っていた言葉も途絶えた。

明「アヤ!…危ない!」
恵「明久さん!くっ!」
二つの銃声により、二人は倒れた。

<りぃぃいーうー>
いやっ




<大切な者…作ったから…>
こないで…





<李羽のせいだよぉ>
謝るから…




<李羽!>
李「イィィャャァァアアアア!」







李羽は荒い息を落ち着かせ、周りを見る。

ー大切な者…壊しに行くよ…りぃうーか…。

友達なんて、できすぎたもんなのかな…。

がちゃ!
魁「李羽…!大丈夫か?!」
李「あぁ…」





魁「寝るときは俺を呼べよ?」
李「ん…めんど…一緒に寝て」




魁斗はトローンとした目を向けられ、妹ながらドキッとしてしまう。

魁「いいよ…」



李羽は…大切な者を離したくない。
そう強く思った。