若菜がいてた部屋を出ると、団長と呼ばれた男が立っていた。
若菜が顔を強ばらせる。
明「テメェ…」



「俺は…その…山霜李羽に…伝言があってだな」

李「俺だが」

団長は李羽を見て少し驚く。
「女じゃ…まぁいいや…えっと…<大切な者…壊しに行くよ…りぃうへ>…立松日比華…うっ!!」




団長は李羽に蹴られて倒れた。


若「…りぃちゃん…」
恵「…李羽」
二人はすぐに誰なのか理解できたのだろう。

零、奏太、明久はよく分からなかった。



李「俺は帰る」
奏「あっ…ちょっ…」


李「俺に関わらないでくれ」

李羽は若菜を抱っこして逃げ出した。

奏太は李羽の背中を呆然と眺めていた。