李「な?!」
誰?…てかくらい。
奥に進むと見える人影

「誰?…誰?」
李「その声は…絢浪か」



絢「な?!…お前男装女か…びっくりしたじゃねぇか」
李「あ…着替えてたのか」

こんな暗い所で…
絢「…はやくでてけよ」



李「…あぁ」

こんなところ二度と来るかっ

「あれ?山霜は不用心だなぁ」
李「え…」

ガラガラガラ…バーン



「ヘッヘッヘー!!いいことしたなぁ」

真っ暗闇だ。てか先生…せんせー?




絢「何?もぅ…やだ!真っ暗や!あのくそ女殺す」
李「残念だが、俺も閉められたぞ」
絢浪はどこかわらないが、独り言のように言う。

絢「な…なに…」




李「ちょ、お前どこなんだ?」
李羽は誰でもいいから近くに居てほしく、手で空をゆっくりはたく。




何かが触れた。
絢「何触って」
李「絢浪いた…」



絢浪はいつもとは違う李羽を不思議に思った。
李羽の手は絢浪の手を掴んでいた。
ギュッと握りしめるように…




絢「お前…暗い所嫌いなの?」
李「嫌い。」
ガタガタと震える李羽の手。




李「あ…ぁっ…絢浪っ…居てる?」
絢「……俺も、暗い所嫌い。」




李「そうなのか。…頼りないもの同士か」
絢浪の手も震えていることに気づいた李羽はキョロキョロと当たりを見回す。

李「あ…あそこ…光」
絢「どこ…」



李羽は絢浪の手を引き、光へ導いていく。

ゴン!
李「イタッ」
絢「何?!」



跳び箱だった。