結局答えもでないまま溜まり場に着いた。
ガラッ

李「…で、何これ」

奏太はハッと息をつかれた。
明久は零に押し倒されていた。
明「りっ…っ!」
明久の頬には殴られた後が付いていた。

李羽はなんとなく察しがついた。
奏「助けてくれよぉ」
李「や…めんどい」
ただのけんかだな

明「…もういいだろ!」
零「…わっ!」

零を押してどかした明久は
ドアの前に立つ李羽の真正面から突っ込んだ。
ドンッ

李「…ぃたっ!」
明久は李羽を見て、苦そうな顔をしたが、走っていってしまった。

何か起こったのか全くわからず巻き込まれた李羽は呆然としゃがみこみ、明久の去った廊下を見ていた。