-沙彩side-





あの人が居なくなれば…、私はすっきりすると思った…。




笑えると思った…。

…のに…、私ったら何してるんだろ。




たった一人のお父さんが…牢屋に入った。
それだけで…このざまだ。





『もしかしたら…私ってあの人だけの人形だったのかも…』
人形は動かす人がいるから動く。






…なぜ今の私は動かない?
それは…あの人がいないから…。





『なんか…も…やだ』

戦ってくれた皆に会わせる顔がない。




星夜さんに悪いことした…。
ここの部屋。