「二人はさ、どうして入れ替わっちゃったんだろうね」 ブランコに腰掛け少し揺らしながら話し始めた。 「それは分からないんです…」 それに入れ替わるなんて漫画やアニメの世界だけのものだと思っていたから私自身もまだ信じられない。 「早く戻りたいよね」 「はい…」 「戻る方法は試したの?」 「あ…えっと…」 戻る方法は…… 目を泳がせる私にどうしたのかと不思議そうな顔をする雪柳さん。 「あの…実は…」 全てを信じてもらえるとは思わなかったけれど、これまでの経緯と戻る方法を雪柳さんに伝えた。