今度こそと息巻いて、私の実家に向かう彰人くん。 「今度こそは力を抜いて!」 ぽんっと背中を押し、笑顔でそう声をかけると、 「ああ、うん。今度こそ…」 「娘さんを僕にください?」 「えっと、そうだけど…先に言わないで!」 「もう大丈夫だと思うよ?そんなに緊張しなくても」 「いや、でも、緊張しない男なんていないでしょ」 またも硬い動きをする彰人くんの手を取る。 今日は私が彰人くんの手を引く番だ。