臆病な私でも恋はできるのか。




それから、昔からの友達であるともちゃんやとっきーにも会って、それから2人で部屋探しを始めた。


お父さんが日本に居るうちに挨拶をしたいと彰人くんはスーツをびしっときめて背筋なんてぴんと真っ直ぐで…


お付き合いをしていること、これから同棲を始めること。その2つを伝え了承を得ることを目的に私の家に来たはずなのに、



「お、おお…お父さん!いえ、お父様!む、むむむ…娘さんを僕にください…!」



と先走ってそう言ってしまった。

正座をして膝に乗せた拳が血が止まるくらい握り締められていて緊張が伝わってきた。



「あっ彰人くん!今日はそうじゃないでしょ!」


こそっと伝えても距離が距離だ。お父さんやお母さんにも聞こえていた。



「ははは、君は面白いな。その言葉の意味は結婚も視野に入れている。幸せにするってことで…良いかな?」


「はい!もちろんです!」



あっさりと許可をもらいそのまま2人で不動産屋に電話をし、前に気に入っていた部屋に決めた。


後日、私にお父さんから電話があり、最初はつっぱねようと思っていたのに彰人くんの人柄に惹かれてしまいそんなことはできなかったと言っていた。