公園からの道のりはあっという間で、気づけばこれから住まわせてもらうお家の前に着いていた。
「綺麗…」
目の前に広がるお家は割と大きなところで、男性ばかりだと言うからどんなところなのかと思えばとても綺麗で清潔感に満ち溢れていた。
門を開き前を歩く柊くんの後を追い中に入る。
「ここからは、沙織ちゃんは俺で、俺が沙織ちゃん…間違えないようにしようね」
決意を決めた顔で真っ直ぐ立つ柊くん。
緊張で震える手をぐっと握り深呼吸をする。
すっと私の後ろに回る柊くんは既に大人しい私を演じていた。
わ、私も柊くんのように明るく振舞わなくちゃ…ね。
うう、出来るかな…
…ううん、出来るかなじゃなくてやらなくちゃ…なんだ。

