臆病な私でも恋はできるのか。





先に彰人くんがドアを開けた。


「ただいまー」


と声をかけると、「おかえりー」という雪柳さんの声が聞こえてきた。


元気そうな声だ。


続けて私が中に入る。挨拶をしようと口を開けると、彰人くんに封じられてしまった。



「しー…驚かそう」


彰人くんのいたずらっ子は私に負けるものではなく、雪柳さんや鷺草さんにもドッキリを仕掛けようと提案してきた。


私は玄関に立たされたまま、彰人くんがまずリビングに入る。



「おい、さっきバタバタ出て行ったの何だったんだ」


あ、鷺草さんの声。


「あれ?ああ、近くにアイドルがロケに来てるって知ったから行ったんだけど、デマだった」



「ふーん」



「あ、そういえばさっき雪柳さんと鷺草さん宛に荷物届いてたから受け取ったよ。玄関に置いてあるから見てきて」



ん?玄関を見渡す限り荷物なんて……って、もしかして私のこと?!


わっ…来る!どうしよう…ってそのままで良いのか