「かっこよくなってる…」
ぽつりと声に出た。
かあっと赤くなる彰人くん。
「今日帰ってくるって知っていたらもっとかっこいい格好で迎えに行ったのに」
「ふふっ…ごめんなさい。でも十分かっこいいよ」
慌てて出てきたことを物語る髪の乱れを直してあげると、彰人くんは私に微笑みを見せた。
「沙織ちゃんは、さらに綺麗になった」
「そっ…そうかな…」
「うん…こんなおしゃれに香水なんかつける人じゃなかった」
「これは、お友達にもらったやつで…」
「でもきつくなくて良い匂い…」
そう言いながら彰人くんが私の首元に顔を持ってくるものだから、それがくすぐったくて笑いが出た。

