臆病な私でも恋はできるのか。





私が助手席に座り、鷺草さんにナビをすることにした。


彰人くんは雪柳さんの支えだ。



ゆっくりではあったが思ったより順調に病院に着くことが出来た私たちは、すぐに雪柳さんを先生に診てもらった。



その結果骨折ではなくひびで済んだと雪柳さんは笑って私たちに報告してきた。



「あんた、どれだけ俺らが心配したと思ってるんですか」


なんて鷺草さんは言っていたけど、折れはしなかっただけまだマシなのかもしれない。


でもきっと痛いだろうから、笑っているのは私たちを安心させようと無理をしているのかもしれない。


私は、そう心配している他所で彰人くんとの話が中断されたことによる少しの安堵した気持ちに罪悪感を覚えていた。