臆病な私でも恋はできるのか。





「あの…お母さん…」


朝食を用意していたお母さんに後ろから声をかけた。


エプロンを付け料理をする母を見るのは久しぶりだ。



「どうしたの?」


「あ、何か借りられる服はないかなと思って」


「ああ、そっか。着替えが無いのね」



出かけることの少なかった私には外出用の服が少なくほとんどが部屋着だったので前に荷物を持ち出した時に人前で着られる様な服は全て持ち出していた。