「沙織ちゃん。お母さんもこう言ってくれているんだし、家に帰らない?」
「えっ…?」
突然のことに動揺を隠せない。最初はどうなることかと思っていた生活にもなれて、ようやく楽しく暮らせていけると思ったところだ。
もちろん、家が嫌なわけではない。
でも……
「家賃払ってるんでしょう?」
「え?」
今度はお母さんが問いかけてきた。
「週末は帰ってきてね」
「え、いいの?」
それは一体お母さんの本音なのか分からないけれど、でも私を思っての言葉だ。
それに、これからは週末は必ずお母さんが家に居る…それが私にはこれまでにないくらい嬉しくてわくわくしている。

