「こんなこと、お客さん…ましてやあなたの彼氏の前で話すことではないのかもしれないけれど……私のこと…苦手でしょう?」
口につけかけたカップを一度置く母。その動きに私はどきっとした。
真剣に話をしようとしている…そう感じたのだ。
「そんな…」
否定しようとすると、首をふるふると左右に振り、その後、
「顔を見れば分かるわよ。強張ってる…さおちゃん、昔から人見知りが酷いじゃない?私ともう何年と顔を合わせてきちんと話をしていなかったから、もう…親子という親しい関係から顔見知り…くらいの関係になっているんじゃない?…こんなこと親が言っちゃおしまいだと思うけどね」
…図星すぎて正直どうすれば良いのか分からない。
ここで否定することのできない私が情けない。

