臆病な私でも恋はできるのか。





取り分けたケーキを配り、席に着くと、母が質問をしてきた。


「二人はいつから付き合っているの?」


「えっと…修学旅行のあたり…かな」


「へえ」


…会話が続かない。

さっきから彰人くんは静かになってしまったし…



「そ、そういえば…急に家を出てごめんなさい」


「そうよ。驚いたのよ。家に帰ったら誰も居なくて。見たら置き手紙が置いてあるのよ。電話くらいしてくれたら良かったのに…というか、あなたはいつも私に許可を取ろうという考えがないのよ」



こ、小言だ…



「でも、それは私が悪いのよね」



え…?

怒られたかと思えば、お母さんは急に悲しい表情を浮かべた。