「さおちゃんって呼ばれてるんだね」 「昔はみんなさおちゃんって呼んでたの…でも、久しぶりに呼ばれた気がします」 そういえば私こそお母さんなんてここ何年呼んでいないのだろう。 「緊張してた理由が分からないくらい仲良く見えるんだけど…」 「そう…ですか?でも、私はまだ母との距離がわかりません…」 「そっ…か」 昔から明るいひとだったから、母が私に対して気まずいとかそういう気持ちはないのかもしれない。