「こんな狭いところだけど、上がってね」
父親が海外でほとんど二人暮らしみたいなものだったからこんなに狭いのよなんて言ってもうお母さんと彰人くんは仲良く話している。
わ、私置いてけぼり…
「女の子だとばっかり思っていたから甘いお菓子を用意してしまったのだけど、大丈夫かしら?」
「あ、僕甘いの大好きです」
「それなら良かった!さおちゃんお手伝いしてくれる?」
私がこくんと頷くと、彰人くんも立ち上がった。
「僕もお手伝いします」
「良いの良いの!お客さんは座ってて」
無理やり彰人くんを座らせた母は手際よく紅茶を入れケーキを用意していた。

