臆病な私でも恋はできるのか。





小学校を出ると、入ってきた門のところにさっきの先生が車から声をかけてくれた。



「お前ら送ってやるから乗れ」



口調は荒っぽいけど、優しい先生だ。



「お願いしまーす!」



出発すると同時にそうみんなが先生に言うと、はいはいと面倒くさそうに、でもどこか楽しそうに返事をしながらドアを開け、外の少し冷えた空気を車内に流し込みながら車は私たちの馴染みのある道を抜けていった。



先生の車はファミリーカーで車内には小さい子に人気のキャラクターのDVD。

お子さんがいるのかな?



「あれ、先生。なんでこんなDVDがあるの」



私が考えたのと同時にりおがそう問いかけた。



「ん?言ってなかったか?子ども生まれたんだよ」



「そうなの?!わー!見たかった〜」



「来年はもうそろそろ歩けるようになってるだろうし連れてきてやるよ。その代わり帰り送れないけどな」



「ほんと?!送ってくれないの辛いけど、先生のこどもみたいから我慢するね」



「お前はいつも図々しいんだよ。ま、来年もお前らが仲良くやってたら四人で来いよ」



楽しみが増えたねと思いりおの方を見ると、



「さおりちゃんは、出来ても私たちは仲良く出来るか分からないね」



と、とっきーを見て不安そうな顔をしていた。



「おい、そこで不安になるなよ」



助手席に座っていたとっきーが突っ込むと、車内全体に笑いが起きた。