臆病な私でも恋はできるのか。





暗い廊下を抜け、夜の月の光で照らされた薄気味悪い階段を上る。


準備万端なりおの鞄から取り出されたスリッパを渡され、そのスリッパがペタンペタンと音を鳴らし階段に響く。



「屋上開いてるのか?」



彰人くんがそう聞くと、



「ふふっ」



そう笑い、くるりと人差し指を回る鍵を見せてピースサインをしてみせるりお。




「お前…」



それには彰人くんも驚いた様子だった。



「だ、大丈夫なの?それ」



私がそう聞くと、



「ちょっと、勘違いしてるでしょ!私ちゃんと許可とったんだよ?」



慌ててそう反論をしてきた。



「え…?」