あのリレーのときより不恰好だけど、これでもかというくらい走った。
「…待て!」
「……何?」
手首を掴むとりおは俺の方を向かず答えた。
声が震えてる。
「どうしたの…どうして私の手を掴んでるの?どうして追いかけてきたの?……そんなことされたら勘違いしちゃうじゃん」
「勘違いじゃない。俺、ずっとりおのことが好きだった。俺の隣を想像してみてもいつもりおだった。でも、言えなかった。関係が崩れるんじゃないかと思って」
「で、でも…さっき…あの子のところに…」
「断りに行った」
「な、何してるの。ばかだなー」
「こんな時まではぐらかすな」
「…とっきーは酷いよ。気づいていたくせに」
「ごめん」
「謝らないでよ」
「でも、俺はここに来た。自分勝手かもしれないけれど」
「…私もあんなこと言ってごめん。…好きだよ」
泣きながらそう縋り付くと頭を優しく撫でられた。

