「や、急にこんなところまで来てもらって悪い」
慌てて来てくれたのだろうか。メッセージを送ったのは数分前なのに息を切らしてここまで来てくれた。
「あ、いえ!全然!大丈夫です」
息を整える姿まで何だか可愛らしい。
「祭の返事…やっぱり今言おうと思って」
女子からこんな風に好意を寄せられるのはリレーのアンカーを走って一位をとった小学校六年生以来だ。
正直、ものすごく嬉しかった。
仲の良い友達の彰人はクラスの高嶺の花とまで呼ばれる沙織ちゃんを手に入れていたし、俺だってそんな甘い生活を送りたいと思っていた。
でも、それは…この子とではなくて…

