私は走った。彰人の言葉。沙織ちゃんの言葉。 気持ちに嘘ついてる場合じゃないよね。 「とっ…」 呼吸も整わないまま姿が見えたからと何も考えず声を掛けようとした。 でも言葉に詰まってしまった。 自業自得じゃん。あの時あんなこと言う必要無かったじゃない。 なに悲しんでるのよ。私。 胸が締め付けられるように苦しい。 ああ、終わりだ。 長い長い私の恋ももう終わり。 私の目に映っているのは、とっきーととっきーをお祭りに誘った女の子の姿だった。 間に合わなかった。