臆病な私でも恋はできるのか。





「そんなに待たせちゃ可哀想だよ」


りおの言葉はとっきーに向けられているのだけど、視線の先はとっきーには向けられていない。


「は?おまえ…」


「何?私が何よ。毎年私が一緒に行ってたからもしかして気を使ってる?そんな必要ないよ!」


「何言って…」


「折角可愛い子に誘われてるのに!」


「お前何怒ってるんだよ」


「…私なんか気にしないで早く返事しに行ってあげたら?」


そうりおが言うと、長い沈黙があった後、


「……あぁ、そうだな」


そう言ってとっきーは教室を出て行ってしまった。