「それにしても、旅行でばたばたしていて話しそびれたけど、元に戻れて良かったよね」
「そうですね」
そう言えば、あまり元に戻ったことについて話してなかった。
「夢か現実か分からなくなって…」
「そうそう!一瞬夢かなと思った」
そう言って彰人くんは笑っているけれど、笑い話に出来るのは無事元に戻れたからだ。
「本当に大変でした…みなさんとの生活も…学校でのことも…」
「まず、性別が入れ替わっただけでも大変だったからね。もうこんなのは懲り懲りだ」
ふぅとため息を吐く彰人くん。
私も真似してため息を吐きつつも、私たちを近づけた出来事の一つなのだから、内心、ほんの少しだけラッキーだったなと思ってしまっている自分がいる。

