「あ、そういえば!その洋服…」 ぱっと顔が明るくなったかと思うと、私の来ている服を見てにっこりと笑っていた。 「そうです!前にショッピングしたときの…これ着てお出かけしたいなと思って…今日は誘ったんです」 「俺が試着したときより更に似合ってるような気がする」 「何ですか。それ」 私が笑うと、彰人くんも笑った。 きっとさっき話したことで悲しい記憶を思い出してしまったはずなのに、それなのに笑っている。 彰人くんが今を楽しんでいるのならこれ以上深入りはしない方が良いよね。