臆病な私でも恋はできるのか。





「あ、あの、雪柳さん!」


「ん?どうしたの」


「あ…の…部屋!一部屋空いてるじゃないですか」


「うん」


「今…家…を探してる子が居て…その…紹介して良いですか?」


これで良いかな?と柊くんに視線を送ると、うんと頷いた後、祈るようにしていた。


「えー?これ以上むさいのが増えるのはやだよ〜」


「おっ女の子って強調して!」


「女の子です!わ…じゃなかった…俺と同い年の!」


「それなら早く言ってよ〜…で?いつから?」


「あ、出来れば…すぐ」


「それじゃあ掃除しておくから夕方ごろ連れて来なよ」


「はい…それでは…失礼します」


「ぷっ何それ改まっちゃって!ばいばい」


そこで電話は終了した。

う、最後の最後でやってしまった…!