臆病な私でも恋はできるのか。





どれくらい走ったのだろうか。


辺りが暗いこと。近くに彰人くんが居ないこと。

一人ぼっちで知らないところに居るということだけは分かった。


…やってしまった。



「あ…彰人くーん…」



か細い声で彰人くんを呼んでみても返事がない。

嘘…本当に逸れちゃった。


携帯はホテルに置いてきてしまったし、腰が抜けて歩くことも出来ない。

絶体絶命の大ピンチだ…!