臆病な私でも恋はできるのか。





「う、わ!もうこんな時間!夕飯にしようか」



その一言で、時計をみると、課題をやり始めてから長い時間が経っていたことに気づいた。



「わ、そうですね!」


「あ、その前に洗濯物だ!」



バタバタとしながら洗濯物を取り込み、部屋に戻ってくると、柊くんが先に料理を始めていた。


机の上を綺麗にし、コップやお箸を二つ並べていく私。



「…美味しそう…」



あまりにも美味しそうだったものだから、ついぼそっとそう呟いてしまった。



「沙織ちゃんが来る前は、雪柳さんあんな置き手紙なんてせずにふらーっと消えることなんてよくあったから、料理は出来ないといけなかったんだよね」


「へえー…そうなんですか…」



ふらーっと消えるってさらっと言ったけど、きっと凄く心配したのだろう。

今はもう慣れてしまっているのか心配している様には見えないけれど。