「今日は迷惑…ばっかり…すみません」 肩に手を回して支えてもらいながらゆっくり歩く。 「いいのいいの!っていうか、気付かなかくてごめんね?もしかして、ぶつかった時からなのかな…」 心配そうに私の顔色を見ながらそう言ってくれる柊くん。 「そんな…」 柊くんに気にしないでと伝えようとしたとき、もう一度ぐわっと視界が歪んだ。 思いっきり歪んで一瞬前が暗くなった。 「う…わっ!」 がくんっと膝から崩れ落ちそうになった私の下に柊くんが支えに入ってくれた……そう、確かにそこまでは覚えているんだ。