瑞希が言うには、私が渡り廊下で瑞希と夜風千陽が話しているのを発見した時、
あの時に、先日の謝罪と私の好みをいろいろ教えて欲しいと言われたそうだ。
そして、瑞希は私とモールへ出かけ私の趣味を探っていた。
あの店を出る度に携帯を触っていたのは夜風千陽に送っていたものらしい。
「で、なんでそれが内緒だった訳?」
『はぁ。千愛は分かってないなー。
王子は千愛を喜ばせたくて、サプライズがしたかったんだよー。
本当、パーフェクトだよね?
そんな王子と住める千愛が羨ましいよー。』
喜ばす?
アイツが...私を?
「きっと、それはないな...。
でもなんで...先輩が私の趣味を知っていたのかが気になってたんだけど、やっぱり犯人は瑞希だったんだね?
それ聞いて安心したよ!
あっ!もうこんな時間!お風呂入らなきゃだし、もう切るね?」
『ん?何かあるのー?
了解。またいつでも連絡ちょうだいねー。
ばいばーい。』
気づいたら21:30で、アイツとの約束の30分前だった。
ウォークインクローゼットで、新品の下着とルームウェアを手にとって急いで浴室へと向かった。
瑞希との電話で、湯をためることを忘れていたので、手早くシャワーだけ済ました。
アイツに無理矢理食べさせられたレバニラの事もあり、お風呂上がりには念入りに歯磨きをした。
「なんか、今からアイツに血呑まれるのに、お風呂に入って...歯磨きまでして...。
なんか私がやる気満々みたいじゃん...!!
ってやる気って何のやる気よ!!」
そう思うと急に、自分が恥ずかしく感じた。
「やだやだやだ...。」
顔を赤面して、独り言をブツブツ言う私。
どうやら私は今、念願のスマホゲットに理想の部屋...
素敵な事がありすぎて気分がかなり高潮してしいるようだ。
