食事が終わり、見せたいものがあると言われ、私は夜風千陽について行く。
そこは私の部屋と言っていた場所で…。
「ん?
ここ私が使っていいって言ってくれてた部屋だよね?
初日の日にあんたから聞いて知ってるよ?」
「いいから開けろ。」
そう言って、夜風千陽は私にルームキーを渡した。
夜風千陽に言われ、素直に部屋を開けてみる…。
「えっっ!!!」
そこはお姫様のお部屋に変身していた…。
家具は、白に統一されていて…。
ソファーにテーブル…。
それに、勉強用であろうデスクに、
ドレッサーと、
パソコンまである…。
ベッドはピンクに白レースの天蓋ベッド。
絨毯もスゥィートピンクになっていて…。
そこには、私が妄想の中で夢見た理想の部屋が広がっていて…
「クローゼットも見てみろ」
私は言葉を失いつつも、そのまま言われる通りに、ウォークインクローゼットに足を運ぶ…。
「...............!!!」
そこでも私は声を失う。
空っぽだった、ウォークインクローゼットは煌びやかな洋服やドレス、靴やパンプスで溢れていた。
服も一部...夜風千陽の趣味であろう服も混じってはいるが綺麗めの私の好きな..しかも、憧れのブランドの服がそこには敷き詰められるようにいっぱいあった...。
「気に入ったか?」
「.........どうして?」
「何がだ。」
「どうして...ここまでしてくれるの?」
「お前は俺の家畜と言っただろ。
何回言わせる。
そしてこれも何度も言ったが、家畜の世話は俺の努めだからな。」
きっと今...私はめちゃくちゃ腹立つ言葉をコイツに言われている。
皮肉な人を小馬鹿にした顔をして言ったに違いない…。
いつもなら言い返している。
だけど…
今だけは素直に伝えたいと思った。
「嬉しい…。
本当に嬉しい!!ありがとう!!」
私は笑顔で夜風千陽に言った。
夜風千陽は、私の反応が予想外だったのか、少し驚いた顔を見せたが、またいつもの無表情に戻り、
「22時に俺の部屋へ来い。
来なかったら俺が行く。じゃーな。」
愛想なく、部屋から出て行ってしまった。
