連休はあっとゆうまで…今日はGW3日目で瑞希の家は今日で最後だ…。
今日から、アイツ…夜風千陽との生活が待っている…。
ほとんど私物のない私はトランクケース1つで全ての荷物が事足りる…。
私は、トランクケースを閉めると同時にため息をついた。
「なんでため息?」
隣にいた瑞希がそう尋ねる。
「いや…。男の人と同居だよ?
しかもあんな豪邸…。」
「本当に嫌ならここにいてもいいんだよ?
確かに、勿体ないって言ったのは私だけど…。
無理して行く必要はないと思うよ。」
余程、嫌そうな顔を私はしていたんだろう。
瑞希は心配してくれている。
「あっ!違うんだよ。
嫌というより不安なんだ…。
ダメ父のせいで、私は男の人全般に不信感があるからさ…。瑞希の家族とかおじさんは大丈夫なんだけどね。
でも、この先もずっとそうは言ってられないし、ルームシェアすることで、ちょっとでも男嫌い克服できたらな?って思ってるんだよね…。
ほら?あの先輩なら、うちのダメ親父と違って真面目そうだしね…」
これはもし、瑞希に急にルームシェアすると言って不信がられた時に、応えようとずっと考えていた言い訳。
表向きのあいつはパーフェクトなまでの好青年。
私が悩みに悩んで考えた言い訳だった。
「そっか!!
それなら良かった!
うんうん。私も千愛のその考えに賛成だよ。
先輩は優しくて真面目で、かっこよくて素敵だし!
きっと千愛の男性不信も克服できるよ!
それに女子のルームメイトもいるんでしょ?
大丈夫だよ。私もたまに泊まりに行くし、千愛も家にいつでも遊びにきていいんだからね?」
そう言って、瑞希は私を素直に応援してくれる。
違うんだよ。
本当のアイツは…
人間をただの餌としか思ってないようなやつで、
中身も俺様のド変態な鬼畜なんだよ。
そう思って、またため息がでそうになった時…
瑞希の家のチャイムが鳴った。
「あっ!先輩だー!!!」
瑞希は、一目散に部屋を駆け抜けて行った。
