「あんたの言ってる言葉の意味が全てわかんない。
ルームメイトの女の子が待ってるとかも嘘でしょ…。
あたし帰る…。」
そう言って帰ろうと、ドアの方に向かおうとしたら…
「へぇー。
そしたら、お前の代わりにさっきお前が連れてきたお友達の方にしよっかな?
アレも処女だろ?
まぁ、アレレベルだったら飼う価値もねーし、食い殺しちまうだろーけど…」
「…なっ!!!」
まさか瑞希のこと!?
「餌があれば俺は処女なら何でも構わねーからな。」
餌?
餌ってきっとコイツらにとっての血…のことだよね?
まさか、瑞希の血を飲み干して殺す気?
さっき、自分がコイツに血を呑まれたからこそわかる。
コイツらは人間を殺すことなんてなんとも思わない…。
コイツは人間の事を餌としか思ってない。
「瑞希に何かしたら、絶対に許さない!」
私はドアに向かっていた足を止め…
体ごと夜風千陽に向き直し言った。
「下等な数十年しか生きれない非力な人間の癖に、偉そうなこと言うじゃねーか。
お友達守りたかったら、お前が俺の餌になれよ…。」
私にはまるで拒否権がないような威圧的な態度。
コイツは私がそれを拒否したら、必ず瑞希に何かする…そんな気がする。
瑞希を守る為にはそれしかない…。
瑞希は私にとって、家族よりも大切な存在。
瑞希をこんなやつに殺させるもんか。
「……わかった。あんたに飼われてあげる。」
「ようこそ…。千愛ちゃん。」
愉快そうに、夜風千陽が笑った…。
