目を覚ますとそこは見慣れない光景で…
コンクリートむき出しの壁や天井が目に映る…
「…ここどこ?」
そう言って左右を確認すると…
「……ギャッ!!!」
そこには、私の添い寝をしていたのか?
こちらをニヒルな笑みを浮かべこちらを見ていた夜風千陽…。
どうやら、私は気を失い…コイツの横であろうことか眠っていたようだ…。
私は飛び起きベッドから降りて、夜風千陽と距離をとる…。
そういや、何で気を失ったんだっけ?
…………!
そうだ!コイツに噛み付かれて…
多分血を呑まれて…
貧血みたいな症状が出てきて意識がなくなったんだ。
「あんた……何者…?」
私は先程の恐怖を思い出した。
「何者?
お前ら人間が言うには、ヴァンパイアとか吸血鬼とかそんなもんじゃね?」
気だるそうに夜風千陽がいう。
ヴァンパイア?
吸血鬼?
あんなん、架空の生きものでしょ?
でもコイツはさっき、私の血を呑んでいたのは幻覚でもなく…
紛れもない真実で…
現に私はまだフラついてるし、首すじには鈍い痛みが残っていた。
「同族じゃなけりゃ、そのまま喰うつもりだったんだが…
気が変わった。
お前…俺様が飼ってやるよ。」
は?
飼う…?
コイツの言動…存在…
全てが意味不明で理解できない。
でも1つ言いきれるのは、学園王子とか呼ばれる好青年は偽物で…
この悪魔の化身のような姿のコイツが本性なのはわかった。
