私達はL字ソファーに戻って来た。
あまりもの、異世界空間に緊張しすぎてロボット化した、私と瑞希。
そんな私達を見てはクスクスと笑いながら、説明を始めた。
「メールにも書いたけど基本的に生活を縛るようなルールはない。
門限もなければ、友人や家族…恋人を好きに呼んでくれて構わない。
ただ人を呼んだ時はリビングでなく、自室によんで貰えると助かるかな?
そうだな。
あえて言うなら、互いのプライベートには鑑賞しない。
私物は基本的に自室で管理して!
一階においてあるものは共有物とみなすから、私物を一階に置く場合は誰でもわかる印みたいなものをつけてくれていたらいいかな?
あと、掃除とかの家事は日中にここのマンション専属のメイドが全てしてくれるよ。
自室の掃除や、洗濯が必要な日はドアノブに、後で見せるけど、して欲しいプレートをかけておくとしてくれるから。
ここのメイドは信頼できるもの達しかいないから、盗難とかの心配はないから安心してくれていいよ。
今の所…質問はあるかな???」
「…!!」
「あの…2ついいですか?」
今回はシンクロしなかった。
ブンブンと左右に首を振る瑞希。
私が募集のときからひかかっていた事…。
「うん。いいよ。
何???」
「どうして募集は女性限定だったんですか?
あと…食事の提供って…???」
夜風千陽は、意味有りげな笑みを一瞬した後、温和な柔らかい笑みに戻り…話を始めた。
「女性限定と言うのはルームメイトの1人が、女性なんだ。
それで彼女が女性のルームメイトが欲しいと駄々をこねたからだよ。
食料提供…アハハッ。
今から思うと、言葉の使い方が変だったね。
ここのマンションには、各料理のシェフが常駐してるから、食事には困らないんだけど、たまに一般的な家庭料理が食べたくなる時があってね…。
だから、家庭料理を作れる子なら嬉しいなって思って、僕のワガママみたいなもので書いただけだから、気にしなくていいよ。」
「そうですか…。」
私の気にしすぎだったようで、夜風千陽の話を聞き少し安心した…。
でも…
こんな、豪邸みたいな家にとてもじゃないけど住めない。
もともと、6畳一間のようなオンボロアパートにダメ親父と住んでいた私…。
落ち着かなすぎて無理…。
夜風千陽には悪いけど、やっぱり断ろう。
そう思い口を開こうとした時…
ピリリリリリ
「あっ!ごめん。
電話だ。少し待っててもらっていいかな?」
そう言って、夜風千陽はバルコニーに出ていった。
