RMV~ルームメイトはヴァンパイア



今日は、5月1日。

うちの学校は毎月の月はじめの1時間目は全学年生徒が集められ、生徒会を中心とした朝礼みたいなものが行われる。



私はこの時間が面倒くさくて仕方ない。



1ヶ月の目標だのなんだの…



どうでもいい話がずっと続くから。



でも、他の生徒の皆さん…特に女子の皆さんはそうじゃない。



むしろ皆、目が輝いてイキイキしていらっしゃる…。



そう…生徒会長であり学園王子と呼ばれる彼のお話を聞けるから…




「皆さんおはようございます。

生徒会長の夜風 千陽です。

新入生の一年生は学校に慣れて来たでしょうか?

5月はゴールデンウィークもあり・・・・・」




あぁ。話が長い。




確かにカッコイイのは認める。


真っ黒な痛みを知らない髪に、
切れ長の鋭い目
整った高い綺麗な鼻筋に
薄いけどどこか色気のある唇に

パリコレモデルできるのでは?と思う程の高い身長に長い脚。



そこら辺のテレビでみる二枚目を売りにしているアイドルや俳優なんかより全然カッコイイ。


あげく、どこか忘れたけど海外にいくつもあるチェーンホテルを経営しているグループの御曹司でこの学校の理事の親族かなんからしい。



まるで神様の悪戯のような容姿と財力を持った男。



自分の生活で精一杯の私には、遠い存在すぎて、興味すらわかなかった。





よかぜ ちはる・・・・・


y.chiharu





「まさか・・・・・ね。」