涙が枯れる日 Ⅰ【完】




……そう言えば、お父さん役職を下げられたとか言ってた。





「桜花ちゃんのパパは、もう直ぐでいい役職つけるところだったんだぁ〜」




「なら…どうして?」




「そんなの決まってるじゃん、理子がそれを邪魔してあげたの」





「なんでそんなこと!!!」






「桜花ちゃんのパパだからに決まってるでしょ?」





「お父さんは関係ないじゃん。」




「理子は桜花ちゃんの全部を奪うの。
―――橘君もね…?」






狂ってる…





「どうして…どうしてそこまでするの!?
雷輝だって手に入ったじゃない!!」










「雷輝の心も奪うまで、理子は桜花ちゃんの物全て奪うよ。」





そう言って、理子ちゃんは電話を切った…。