涙が枯れる日 Ⅰ【完】






――――ブ-ブ-ブ-






電話が鳴る音で目が覚めた




6時間ほど寝れた



そんな事を思いながら電話に出た



「もしもし…」



「寝てたのか?」


「うん……」


「そんなに悪いのか?大丈夫か?」



そうだ…。遥斗には「熱で休む」とメールしたんだった。




「うーん。寝たからましだよ」



「そうか…」



なんだか今日の遥斗はいつもと違う…



ソワソワしているような、そんな感じだ…




「遥斗?何かあったの?」



私の質問に遥斗は黙り込んだ…