涙が枯れる日 Ⅰ【完】




そしていつもの様に教室に入ろうとした時だった………






――――バシャン




教室のドアを開けたと同時に水が飛んできたのだ………




誰が水をかけてきたのか確かめようと伏せていた顔をあげた




私の前にはつかさを先頭にずらりとクラスの女子が立っていた………




つかさ「よく人の男にちょっかいかけといて平気な顔で学校来れるよねー」




人の男にちょっかい?




私が?



「私はちょっかいも何もやってない」



私がそう言うとつかさは鼻で笑った……




つかさ「笑わさないで、私の友達があんたと雷輝さんの家から出てくる所を見たって言ってるのに?」




「違う。あれは、あいつに騙されたから」




つかさ「本当かなー?あんた嘘しか言わないって有名だよ?」