涙が枯れる日 Ⅰ【完】





怒るよね………



雷輝について行った私の自業自得。



それを分かってもらおうとは思わない。



なんなら遥斗に軽蔑されても構わない……




そうさっきまでは思っていた…



でもやっぱり、実際は遥斗に軽蔑されらのが凄く怖い………。




「内田がな………。」



遥斗が怒りながらつぶやいた………


「バカだよね……雷輝がどんな人か忘れてた……。」


「桜花は内田に襲われたから別れるってか?」


「うん。それもあるよ……。でも1番は汚れた私といて欲しくないの。遥斗を汚したくない。」




「それだけか?」



「うん」


「だったら別れねぇよ」


遥斗からの返事に伏せていた顔をいきよいよく上げた




「な、なんで?私が言ったこと聞こえてた?」



「あぁ。俺は桜花が汚れたと思ってねぇ。かりに桜花が汚れていて、俺を汚したくないと思っても俺は汚れねぇ」



遥斗の言葉の意味が分からない………


「汚れるよ……。遥斗がそう思っていても…」



「俺の昔は来る者拒まずの野郎だった…。
だから俺は色んな女を抱いた。そんな俺が綺麗だと思えるか?」



「それはしょうがないよ」