涙が枯れる日 Ⅰ【完】



「ねぇ、雷輝おかしくなかった?」



私の問に遥斗もうなずきながら



「知らねぇ。俺の事、嫌いなンじゃねーのか?」



「遥斗までに何かしようとしねるのかな…。」





私が小さい声でポロッと言った……。






すると遥斗は何も言わずギュッとしてくれた





突然で驚いた




でも、遥斗の腕の中は温かくて安心できる





「俺はあんな奴らとは違う。何を言われても俺は桜花を信じる」




遥斗の真っ直ぐな言葉に嬉しかった




不安な思いが嘘かのように消えていく





「ありがとう。私も、遥斗を信じてる」



私がそう言うと遥斗は嬉しそうに



「当たり前だ」



と言ってきた






私は遥斗に溺れている





遥斗と離れてしまえば私は壊れる……












そして今日は特に何も無く終わりそうだった………