涙が枯れる日 Ⅰ【完】




チラッとお父さんを見ると



30は超えているだろう……



でも見た目はそんなにおじさんでは無い



どちらかというと若い……



それになかなか顔も整っているし



絶対モテるよね



そんな事を考えていたらお父さんが私に気づいて



「なんだ?僕の顔に何かついてるか?」


と聞いてきた………



「違うよー、お父さんって顔整ってるなーっとおもって」



「そうかな?桜花も美人だぞ?」



「そんな嘘いらないよ」


お父さんは一瞬驚いた顔をしたけどすぐに戻って


「桜花も無自覚なのか」


と意味の分からない事を言って笑った……



「無自覚?」


意味がほんと分からないやー


「まーいいじゃないか!それより僕が言うのもなんだけど……海さんは僕に会うこと許してくれたの?」



そっか…………



お父さんはママが死んだ事知らないんだよね



「あのね………。ママはこの前事故で死んじゃったの………。」


私の言葉にお父さんは驚いていた……