それに気づいてから俺はこのブレザーを貸してくれた謎の女を探す事にした







そして俺はみつける事ができた…







「あの、もしかして俺にブレザー貸してくれた人?」


「あー!そうそう。屋上で寝てた人だー」



俺は驚いた…

俺を見てもなお騒がない奴は初めてだ……。





「お前俺を知らないのか?」



「うん?ごめん誰だっけ…。も、もしかして……同じクラスの人?」



これは計算か天然かは分からない…。



「いや、違う」




「え?う〜ん。じゃ屋上の人で良くない?」



「フッ。俺は1年A組内田雷輝だ…。一応天龍の総長をやっている」




女は頭の上にハテナを作っていた




「う、内田雷輝君って!あの?学校の狼王子様?」




は?そんなの知らねーぞ

てかこの女俺が“天龍の総長”って言っても気にしねぇじゃねーか

それどころかスルーって……。



「いや。狼王子は知らねーが、お前天龍知らねぇのか?」


「え、天龍?うーん……つかさが言ってたよーな……」



何か1人でゴニョゴニョ言い出した女。




「あっ!も、もしかしてつかさの彼氏天龍の幹部とか言ってた!」





「つかさって由紀の彼女のか?」



「そう、確かそんな名前だったかも…」



そうだったのか…。そう言えば前に由紀が
「つかさの友達の桜花ちゃんもなかなかの美人さんだよー」

とか言ってた事があった…




確かに美人だな。綺麗な黒髪ロングに透き通る白い肌。
つけま無しでも長いまつ毛…。






「え?もしかしてあなた由紀君知ってるの?」


「あぁ、仲間だからな」


「そうなんだ!あっ、私の名前は明道桜花」



「桜花か、よろしくな」