涙が枯れる日 Ⅰ【完】





ま、まずいなこれは……




何か企んでる時の顔だよ




そんな事を考えていると




ふわっと一瞬で柑橘系の香りに包まれた…




遥斗に抱きしめられていた……




これで2回目だけど遥斗の匂いって何でか安心するんだよねー




そんな事を思ってると



遥斗が耳元で



「桜花。その服すげぇー可愛い。食べたいくらいだ」



とすっごい色っぽい声で言われた………



「――――っ/////………」




顔から湯気が出てしまうぐらい赤くなっていそう……




「あ………ありがと/////」



私がお礼を言うと遥斗は抱きしめていた体を少し離して



ニヤッと笑った………




「でもなぁ〜、遅刻してきたお仕置きしねぇーとな?」



「――――っ!?」



遥斗のその言葉と同時に口を塞がれてしまった………




始めは触れるだけのキスだったけど次第に、深いものえと変わっていった



「――――ぅっん………」



私の苦しそうな声でやっと遥斗が離してくれた



「やべぇーな……桜花可愛過ぎだろ」


「も、もう。ここ外だからね?」



「いーんだよ、見せつけとけば」


「恥ずかしいでしょ!」